記事内に商品プロモーションを含む場合があります
鎮痛に用いられる漢方処方は、体力・冷え・発汗の有無・痛みの性質 などにより使い分けられます。
1.芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
効能効果
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛(ツムラ芍薬甘草湯)
「足がつる」という経験は誰もが1度は経験してるのではないでしょうか?
“筋肉がキューっとなって痛む”この特徴があれば、コレの出番!
■ 適する症状
- 体力にかかわらず使用でき
- 筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのある人の
《むくみがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛》
■ 使用時の注意点
- 症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける
- 《まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、うっ血性心不全、頻脈》を生じる
- 心臓病の診断を受けた人は使用を避ける(Kカリウムに関係しているため、心臓の動きに影響する)
【過去記事】芍薬甘草湯
2.桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
効能効果
体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの次の諸症:関節痛、神経痛(ツムラ桂枝加朮附湯)
■ 適する症状
- 桂枝加朮附湯:
体力虚弱で、汗が出やすく、手足が冷えて こわばり、さらに尿量が少ない人の
関節痛・神経痛
- 桂枝加苓附湯(けいしかりょうぶとう)
体力中等度で、関節がこわばる・手足の冷え こわばり、尿量が少なく
ときに関節痛・神経痛
■ 使用時の注意点
- 動悸、のぼせ、ほてりなどの副作用が現れやすい
- 構成生薬に カンゾウ を含む生薬として カンゾウ を含む
3.麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
効能効果
体力中等度なものの次の諸症:関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)(クラシエ麻杏薏甘湯)
“関節が腫れて痛む”“筋肉痛だけど少し腫れている”…
そんな 痛み+腫れ がキーワードのときに選ばれやすい処方です。
■ 適する症状
- 体力中等度
- 関節や筋肉の腫れ・痛みのある人
(関節痛・筋肉痛・神経痛・いぼ・湿疹・皮膚炎)
■ 使用時の注意点
- 悪心・嘔吐、胃部不快感などの副作用が現れやすい
- 《体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人》 には不向き
- 構成生薬として カンゾウ、マオウ を含む
4. 薏苡仁湯(よくいにんとう)
効能効果
体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの次の諸症:関節痛、筋肉痛、神経痛(クラシエ薏苡仁湯)
“関節が腫れて重だるい”“雨の日に痛みが出る”…
水分の滞りが関係する慢性的な関節痛 に用いられる処方です。
■ 適する症状
- 体力中等度
- 関節や筋肉の腫れ・痛み
- 慢性経過の関節痛・神経痛・筋肉痛
■ 使用時の注意点
- 胃部不快感、食欲不振などの消化器症状が出ることがある
- 《胃腸の弱い人には不向き》
- 構成生薬として カンゾウ を含む
【参考文献】
正確性を追求すると、登録販売者試験の内容のみで絞ると書きにくく、1つ1つの投稿が滞り勝ちですが、今後この知識を基礎に肉付けしていけたらと思います。仏頂面の面白くない記事が続きますが、我慢どころです。
初投稿:2025年12月7日