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この記事でわかること
- 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の目的と使い方
- 抗めまい成分・抗ヒスタミン成分・抗コリン成分の特徴
- 鎮静成分・キサンチン系成分・局所麻酔成分の役割
- 年齢別の注意点(3歳未満・15歳未満・高齢者)
- 他の薬との相互作用と受診勧奨
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とは、乗物酔い(動揺病)によるめまい・吐きけ・頭痛を防止・緩和することを目的とした医薬品です。
重要:つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは、適切ではありません。
乗り物酔い(動揺病)は乗り物の揺れが引き起こす自律神経の乱れが原因です。酔い止め薬にはいくつかの種類があり、含まれる成分の特徴を知ることで自分に合った薬を選びやすくなります。
登録販売者試験の学習内容をベースに整理しましたが、乗り物酔いに悩む方や薬の選び方を知りたい方にも、お役立てていただければ幸いです。
鎮暈薬の主な配合成分
抗めまい成分
ジフェニドール塩酸塩
作用と特徴
- 内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)を調節
- 内耳への血流を改善
- 抗ヒスタミン成分と共通する類似の薬理作用
- 日本ではもっぱら抗めまい成分として使用
副作用・使用時の注意
- 頭痛・排尿困難・眠気・散瞳による異常なまぶしさ・口渇・浮動感や不安定感
- 排尿困難・緑内障の診断を受けた人は症状悪化のおそれあり
- 眠気を促す作用があるため、乗物の運転操作時は使用を控える
抗ヒスタミン成分
主な成分
- ジメンヒドリナート(ジフェニドラミンテオクル酸塩)
- メクリジン塩酸塩
- プロメタジン塩酸塩
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
- ジフェンヒドラミンサリチル酸塩
作用と特徴
- 延髄の嘔吐中枢への刺激抑制
- 内耳前庭における自律神経反射を抑制
- 多くが抗コリン作用を持つ
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く、持続時間が長い
使用時の注意
- プロメタジンを含む成分:海外で乳児突然死症候群・乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制の報告あり → 15歳未満の小児では使用を避ける
- 眠気を促す作用があるため、乗物の運転操作時は使用を控える
抗コリン成分
スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ロートコン
作用と特徴
- 中枢に作用し自律神経系の混乱を軽減
- 末梢では消化管の緊張を低下
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管からよく吸収・脳内へ移行しやすい・肝臓で速やかに代謝・作用持続時間は短い
使用時の注意
- 眠気を促す作用・散瞳による目のかすみや異常なまぶしさ
- 乗物の運転操作時は使用を控える
鎮静成分
- ブロモバレリル尿素
- アリルイソプロピルアセチル尿素
- 乗物酔いは不安や緊張など心理的要因の影響も大きい → 和らげる目的で配合
- 少量でも眠気を促す作用 → 乗物の運転操作時は使用を控える
キサンチン系成分(中枢神経系を興奮させる)
- 脳に軽い興奮を起こし、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減
- 重要:カフェインが配合されていても、抗めまい・抗ヒスタミン・抗コリン・鎮静成分による眠気が完全に解消されるわけではない
局所麻酔成分
アミノ安息香酸エチル
- 胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑制
- 6歳未満への使用は避ける
ビタミン成分
- ビタミンB6・B3(ナイアシン)・B2などが補助的に配合され、吐きけ防止を期待
鎮暈薬の相互作用
以下の薬と併用すると、成分が重複し鎮静作用や副作用が強く現れるおそれがあります。
- かぜ薬・解熱鎮痛薬・催眠鎮静薬・鎮咳去痰薬・胃腸鎮痛鎮痙薬・アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
受診勧奨【年齢・症状別】
- 3歳未満の乳幼児:乗物酔いはほとんど起こらない → 乗物酔い防止薬はない。安易に使用しない
- めまいが一時的でなく、日常的にたびたび生じる場合は医療機関の受診が必要
- 動悸・立ちくらみ・低血圧によるふらつきは平衡機能障害によるめまいとは区別が必要
- 高齢者:平衡機能の衰え・聴覚障害(難聴・耳鳴り)に伴うめまいも多い
まとめ|知っておきたいポイント
- 鎮暈薬は多成分構成。眠気・運転禁止・年齢制限が最重要
- プロメタジン含有薬:15歳未満は使用を避ける
- アミノ安息香酸エチル:6歳未満は使用を避ける
- 3歳未満には乗物酔い防止薬は存在しない
- カフェイン配合でも他成分の眠気は完全には解消されない
- つわりの吐きけへの使用は不適切
参考資料
※この動画はNotebookLMで作成した解説動画です。自動生成のため日本語が少し不自然な部分もありますが、学習の理解を助ける参考資料としてご覧ください。
公開日:2026年1月23日
最終更新日:2026年5月1日