登録販売者試験#80 医薬品の適正使用情報⑥製品表示
医薬品の製品表示の読み方|安全に使うための基本知識
「薬を選ぶのが不安…」と感じたことはありませんか?
重ねて同じ事を何回も書いているように見えると思いますが、実務で一番確認しながらお客様に説明をする部分で、頼る部分なので重ね重ね書きます。
ドラッグストアや薬局で医薬品を手に取ったとき、
「表示が多すぎてよく分からない」
「使用上の注意はどこを見ればいいの?」
と感じたことはありませんか?
実は、医薬品の外箱や容器に記載されている製品表示には、
▶︎ 安全に使うための重要な情報
▶︎ 自分に合った薬かを判断するヒント
が、法律に基づいて整理されています。
この記事では、
「製品表示の読み方」をテーマに今まで出てきたキーワードをまとめてみます。
医薬品の「製品表示」とは?|まず押さえたい基本知識
製品表示とは、
医薬品の外箱・容器・被包などに記載される、
法律で定められた必須情報のことです。
これらは主に
- 医薬品医療機器等法(薬機法)
- 消防法・高圧ガス保安法 など
に基づいて記載されています。
医薬品区分が一目で分かる「識別表示」
毒薬・劇薬の表示ルール
特に注意が必要なのが、毒薬・劇薬の表示です。
- 毒薬
→黒地に白枠、白文字で「毒」 - 劇薬
→白地に赤枠、赤文字で「劇」
これらは、誤使用・誤飲を防ぐための強い警告表示です。
一般用医薬品の区分表示(第1類〜第3類)
一般用医薬品には、リスクに応じて以下の区分表示があります。
- 要指導医薬品(黒字に黒枠)
- 第1類医薬品
- 指定第2類医薬品
- 第2類医薬品
- 第3類医薬品
外箱には
「第◯類医薬品」という文字で表示され、
購入時の説明義務や相談対応の目安になります。
医薬品の適切な選択に役立つ表示項目(法50条)
ここからが、実際に薬を選ぶ際に最も重要なポイントです。
効能・効果|どんな症状に使える薬か
効能・効果には、
その医薬品で改善が期待できる症状や疾患名が記載されています。
▶︎「似た症状だからOK」ではなく
▶︎表示された効能に合っているかを必ず確認しましょう。
用法・用量|正しい使い方と注意点
「どれくらい・どう使うか」
- 1回量
- 1日回数
- 使用間隔
- 年齢別の使用量
が具体的に示されています。
✳︎用量超過は副作用リスクを高める原因
✳︎年齢制限の見落としにも注意が必要です。
添加物として配合されている成分
医薬品には、有効成分以外に
- 着色料
- 保存料
- 香料
などの添加物が含まれます。
▶︎アレルギー体質の方
▶︎小児・妊娠中の方
は特に確認が重要です。
安全確保のために必ず守るべき内容がまとめられています。
「使用上の注意」に書かれていることとは?
副作用や事故を防ぐための重要情報
使用上の注意には、
「してはいけないこと」に書かれる代表例
- 次の人は使用(服用)しないこと
- 次の部位には使用しないこと
- 授乳中の使用制限
- 服用後の運転・機械操作の禁止
これらは、重篤な事故を防ぐための警告です。
添付文書を必ず読むよう促す表示
外箱には、
「使用にあたっては添付文書をよく読むこと」
といった記載があります。
▶︎添付文書には、
外箱に書ききれない詳細な注意点が記載されています。
専門家への相談が必要なケース
次のような場合は、
自己判断での使用が不適切とされます。
- 持病がある
- 他の薬を服用中
- 症状が長引いている
この場合、
医師・歯科医師・薬剤師・登録販売者への相談が必要です。
医薬品の保管方法
保管・取扱い上の注意
製品表示には、
- 高温多湿を避ける
- 直射日光を避ける
- 小児の手の届かない場所
などの保管条件も記載されています。
これは、品質劣化や誤飲事故防止のためです。
使用期限の基本ルール
使用期限の見方|「いつまで使える?」を正しく理解
- 製造後3年を超えて安定性が確認されている医薬品
→表示義務なし(ただし多くは記載される) - 未開封状態で品質が保たれる期限
→使用期限
配置販売医薬品では、
「配置期限」と記載される場合もあります。
薬機法以外の法律に基づく表示も要チェック
医薬品によっては、
他の法律に基づく注意表示もあります。
代表例
- エアゾール製品
▶︎ 消防法:「火気厳禁」
▶︎高圧ガス保安法:「高温注意」 - 容器包装
▶︎資源有効利用促進法による識別マーク表示
まとめ|製品表示は「安全に使うためのナビゲーション」
医薬品の製品表示は、
ただの説明書きではありません。
✔ 自分に合った薬を選ぶ
✔ 副作用や事故を防ぐ
✔ 正しく・安心して使う
ための、最も信頼できる情報源です。
あなたと家族の健康を守る大きな一歩になります
【参考文献】

