登録販売者 試験勉強

登録販売者試験#71 風邪薬④

yamadap1984@
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風邪に用いられる漢方処方製剤

風邪に用いられる漢方処方製剤は、体力・体質・汗の有無・風邪の進行段階などをふまえて使い分けられています。
OTCでは「処方ごとの効能効果」をもとに記載されており、生薬単体の詳しい分類はしませんが、処方ごとの“狙っている症状”を理解すると学習が深まり、現場でも役立ちます。

今回は、市販の漢方製剤でよく登場する処方を、登録販売者試験に出やすい 適応症状・注意点・構成生薬のポイント とともに整理します。

1.葛根湯(かっこんとう)

効能効果

体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み(ツムラ 葛根湯)添付文書

■ 適する症状

・体力中等度以上
汗が出ていない風邪の初期
・鼻かぜ、鼻炎、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み

■ 使用時の注意点

・体力が弱い人
・胃腸が弱い人
・発汗傾向のある人は不向き
・まれに悪心、胃部不快感などが出やすい
・長期連用で 肝機能障害、偽アルドステロン症 の可能性
・構成生薬として カンゾウ・マオウ を含む


『以前の記事』葛根湯

2.麻黄湯(まおうとう)

効能効果

体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの次の諸症:食欲不振、はきけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状(ツムラ 麻黄湯) 、添付文書

■ 適する症状

・体力が充実
・寒気が強く汗が出ていない風邪の初期
・悪寒、発熱、頭痛、関節痛
・咳や気管支炎、鼻炎、鼻詰まりにも

■ 使用時の注意点

・胃腸の弱い人、発汗傾向、疲労過多のある人は不向き
・動悸、高血圧の人は注意
・構成生薬として カンゾウ、また名前の通りマオウが多い。(重複に注意)


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3.小柴胡湯(しょうさいことう)

効能効果

体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの次の諸症:食欲不振、はきけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状(ツムラ 小柴胡湯)添付文書

■ 適する症状

・体力中等度
・胸脇苦満(みぞおちから肋骨下の張り)
・食欲不振、吐き気、胃腸症状
・風邪の後期のだるさ
・消化器を中心とした不調

■ 使用時の注意点

・体力が弱い人、胃腸が弱い人には不向き
・重い副作用として 間質性肺炎、肝機能障害 の報告
・膀胱炎の様な症状、血尿、排尿困難などは中止、喉の違和感も出る事がある
・構成生薬として カンゾウ を含む、サイコが含まれるものの特徴として、間質性肺炎の副作用、インターフェロン(肝炎等の治療薬)治療を受けている人は避けるという注意点がある


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4.柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

効能効果

体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・はきけなどのあるものの次の諸症: 胃腸炎、かぜの中期から後期の症状(ツムラ 柴胡桂枝湯)添付文書

■ 適する症状

・体力中等度またはやや虚弱
・風邪の中期〜後期
・発熱、悪寒、頭痛
・腹痛を伴うことがある

■ 使用時の注意点

・まれに 間質性肺炎、肝機能障害 を生じる
・異常があれば中止し受診
・構成生薬として カンゾウ を含む、膀胱炎様に症状、頻尿、排尿痛、血尿


5.小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

効能効果

体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症(ツムラ 小青竜湯)添付文書

■ 適する症状

・体力中等度〜虚弱
・水っぽい鼻水、くしゃみ、咳
・アレルギー性鼻炎、花粉症、むくみ

■ 使用時の注意点

・体力の弱い人、胃腸が弱い人、発汗傾向のある人は不向き
・長期連用で 肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症 の可能性
・構成生薬として カンゾウ・マオウ を含む


6.桂枝湯(けいしとう)

効能効果

体力虚弱で、汗が出るものの次の症状:かぜの初期(ツムラ 桂枝湯)添付文書

■ 適する症状

・体力虚弱
・汗が出るタイプの風邪初期
・悪寒と発熱が同時にある状態

■ 使用時の注意点

・構成生薬として カンゾウ を含む


7.香蘇散(こうそさん)

効能効果

体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いものの次の諸症:かぜの初期、血の道症
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。(クラシエ 香蘇散)添付文書

■ 適する症状

・体力虚弱
・気分が沈みやすい人の風邪初期
・胃腸の弱さがある風邪
・ストレス性の胃腸不調を伴うタイプ

■ 使用時の注意点

・構成生薬として カンゾウ を含む


8.半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・麦門冬湯(ばくもんどうとう)

効能効果

半夏厚朴湯:体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感    (ツムラ半夏厚朴湯)

麦門冬湯:体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声(ツムラ麦門冬湯)

■ 用途

・咳や咽喉の不快感、気道系の症状の緩和

9.風邪薬全体の副作用

漢方でも西洋薬でも、風邪薬には副作用があります。

【よくある副作用】

・皮膚症状、かゆみ、発疹
・消化器症状(悪心、嘔吐、食欲不振)
・眠気、めまい、便秘

【甘草を含む処方の注意】

・偽アルドステロン症(むくみ、血圧上昇、低カリウム血症)

【重い副作用】

・間質性肺炎
・肝機能障害
・無菌性髄膜炎
・ショック(アナフィラキシー)

10.受診勧奨

以下の症状がある場合、自己判断ではなく受診が必要です。

・高熱
・激しい喉の痛み
・息苦しさ
・喘鳴
・呼吸困難
・胸痛
・小児の風邪
・持病(心臓病、糖尿病、呼吸器疾患)を持つ人

11.重要:風邪薬は「対症療法」

風邪薬は症状を一時的に軽くするための薬です。
一定期間使用しても改善しない場合は風邪以外の疾患を疑い、医療機関を受診します。

長期連用で「風邪薬そのものの副作用」が出る可能性もあるため、必要以上に続けないことが大切です。

本当は個々に生薬毎に言及していきたいのですが、今後必要に応じて記事を増やしていきたいと思います。脱線しすぎて登録販売者試験の内容がなかなか終わらないので…

【参考文献】

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