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前回の呼吸器系・循環器系に続いて、この記事では血管の種類とはたらき、血液の成分、そしてリンパ系の構造を整理します。登録販売者試験でも問われる免疫のしくみとあわせて押さえていきましょう。
試験を受けない方にも、血液・免疫・リンパのしくみを知ることで、日常の健康管理に役立てていただける内容です。
1. 血管系の種類とはたらき
動脈
- 心臓から血液を送り出す血管
- 弾力性があり、高い圧力に耐えられる
- 主に体の深部を通る
- 頸部・手首・肘の内側など皮膚表面近くでは脈が触れる(拍動)
- 高脂血症などで内壁に脂質が蓄積すると血小板も付着して血流悪化・弾力性低下を引き起こす
静脈
- 全身から心臓へ血液を戻す血管
- 逆流しないよう逆流防止弁が発達している
- 皮膚近くを通ることが多い
- 血管壁は動脈より薄い
毛細血管
- 動脈と静脈をつなぐ極細の血管
- 酸素・栄養素と二酸化炭素・老廃物の交換を行う
血圧
- 収縮期血圧(最大血圧):心臓が収縮して血液を送り出したとき
- 拡張期血圧(最小血圧):心臓が拡張して血液を受け入れたとき
- 血管壁の収縮・拡張のタイミングは自律神経に支配されている
2. 血液の成分と役割
血液の主な成分
- 血漿(けっしょう):水分90%以上。アルブミン・グロブリン・脂質・糖質・電解質などを含む
- 血球:赤血球・白血球・血小板
血液のはたらき
- 酸素と栄養素の運搬
- 二酸化炭素と老廃物の排出
- ホルモン・体温の調整
- 免疫・止血
3. 血球の種類とはたらき
赤血球
- ヘモグロビン(鉄分を含むタンパク質)を含む
- 酸素濃度が高いところで酸素と結合し、低いところで二酸化炭素と交換する
- ヘモグロビンが少ないと貧血状態になる
- 骨髄で作られ、血球全体の約40%を占める
白血球(免疫担当)
- 好中球:白血球の約60%(最多)。食作用で異物を取り込む
- リンパ球:白血球の約1/3。T細胞(異物を認識)とB細胞(抗体を産生)に分かれる
- 単球:白血球の約5%。組織内でマクロファージに変化し貪食作用を持つ
血小板
- 損傷部位で粘着・凝集して止血する
- フィブリノゲン → フィブリン → 血餅(けっぺい)を形成して傷口を塞ぐ
血清
血液が凝固・沈殿した後の上澄み。血漿からフィブリノゲンを除いたものです。
4. 脾臓のはたらき
- 古くなった赤血球をマクロファージが分解する
- 免疫の中枢のひとつ(リンパ球・リンパ組織が存在)
5. リンパ系の構造とはたらき
リンパ液
- 血漿とほぼ同じ成分だがタンパク質が少ない
- リンパ球を含む
- 組織液の一部が再吸収されずにリンパ管へ入ったもの
リンパ管
- 逆流防止の弁があり、一方向に流れる
- 合流して太くなり、最終的に鎖骨下の静脈に合流する
リンパ節
- フィルターの役割を果たす結節
- リンパ球・マクロファージが集まり、細菌やウイルスを処理する
6. 門脈
消化管を通っている毛細血管の大部分は門脈に集まり、肝臓に運ばれます。肝臓で代謝・解毒された後、全身の循環に合流します。
試験で押さえるキーワード(直前チェック用)
動脈・静脈・毛細血管
→ 動脈=心臓から送り出す/静脈=心臓へ戻す(逆流防止弁あり)/毛細血管=物質交換
収縮期・拡張期血圧
→ 収縮期(最大)=心臓収縮時/拡張期(最小)=心臓拡張時
赤血球
→ ヘモグロビンで酸素を運ぶ。骨髄で産生。少ないと貧血
白血球の3種類
→ 好中球(60%・食作用)・リンパ球(1/3・T細胞/B細胞)・単球(5%・マクロファージ)
血小板
→ 止血。フィブリノゲン→フィブリン→血餅の順で凝固
血清
→ 血漿からフィブリノゲンを除いたもの
脾臓
→ 古い赤血球の分解+免疫の中枢
リンパ節
→ フィルター役。リンパ球・マクロファージが細菌・ウイルスを処理
門脈
→ 消化管の毛細血管が集まり肝臓へ。代謝・解毒後に全身へ
参考資料
※解説音声はAIツール「NotebookLM」で作成しています。読み上げの不自然さが残る部分もありますが、内容の理解を助けるものとして載せています。
公開日:2025年7月2日
最終更新日:2026年4月26日