風邪薬の成分①|解熱鎮痛・抗ヒスタミン成分の働きと注意点
この記事でわかること
- かぜ(急性上気道炎)の定義と原因ウイルス
- かぜと間違えやすい疾患の種類
- 総合感冒薬(かぜ薬)の役割と選び方
- 解熱鎮痛成分・抗ヒスタミン成分の種類と注意点
- 小児・インフルエンザ時の使用制限
かぜ薬っていうけど…
総合感冒薬(風邪薬)には、解熱鎮痛成分・抗ヒスタミン成分など複数の成分が配合されています。それぞれの成分が何に効いているかを知ることで、自分の症状に合った選び方ができます。
登録販売者試験の学習内容をベースに整理しましたが、風邪薬の成分が気になる方や市販薬を正しく選びたい方にも、お役立てていただければ幸いです。
1.概要(まず押さえるポイント)
かぜとは、単一の疾患ではなく、医学的には急性上気道炎と呼ばれる症候群の総称です。
主にウイルスが鼻や喉の粘膜に感染して炎症を生じます。
原因となるウイルスは200種類以上とされています。
発熱・鼻汁・くしゃみ・咽頭痛などの呼吸器症状のほか、頭痛・関節痛・全身倦怠感などが見られ、
多くの場合は数日〜1週間程度で自然に治癒します。予後は良好です。
2.かぜと間違えやすい疾患・症状
かぜに似た症状を示す疾患も多く、かぜではない可能性が高い場合もあります。
主な鑑別疾患
- 肺炎・インフルエンザ・急性肝炎・腎盂腎炎
- アレルギー性鼻炎・リウマチ熱・関節リウマチ
- 髄膜炎・肺結核など
発熱・頭痛に加え、悪心・嘔吐・下痢などの消化器症状が現れた場合、
「お腹にくるかぜ」と呼ばれることもありますが、実際にはウイルス性胃腸炎(ノロ・ロタウイルスなど)のことも多く注意が必要です。
インフルエンザはかぜと同様にウイルス性呼吸器感染症ですが、感染力が強く全身症状が強く現れるため、かぜとは区別して扱われます。
3.かぜ薬(総合感冒薬)とは
かぜ薬(総合感冒薬)とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品です。
- ウイルスの増殖を抑えたり、体内から排除するものではない
- 発熱・鼻水・咳などの症状を軽減する対症療法薬
- 複数の症状に対応するため、複数の有効成分を配合した製剤が多い
注意:症状がはっきりしている場合は、症状に合った単独成分の薬を選ぶことが大切です。
不要な成分が含まれていると、副作用のリスクが無意味に上がります。
4.かぜ薬の主な配合成分と作用
(1)解熱鎮痛成分(発熱を鎮め、痛みを和らげる)
解熱鎮痛剤の解説記事も参考にしてください。
熱だけ・頭痛のみであれば、解熱鎮痛のみの薬でも対応できます。
| 成分名 | 作用と特徴 | 使用時の注意点 |
|---|---|---|
| ・アセチルサリチル酸(アスピリン) ・サリチルアミド ・エテンザミド ・アセトアミノフェン ・イブプロフェン ・イソプロピルアンチピリン |
体内のプロスタグランジン産生を抑制し、発熱や痛みを鎮める | アスピリン・イブプロフェンは15歳未満の小児に使用不可。 特に水痘・インフルエンザにかかっている小児ではライ症候群を起こすおそれがある。 サリチルアミド・エテンザミドも同様。 インフルエンザ流行期はアセトアミノフェンのみを含む製剤を選択する。 |
(2)抗ヒスタミン成分(くしゃみ・鼻汁を抑える)
抗ヒスタミン成分の解説記事も参考にしてください。
| 成分名 | 作用と特徴 |
|---|---|
| ・クロルフェニラミンマレイン酸塩 ・カルビノキサミンマレイン酸塩 ・メキタジン ・クレマスチンフマル酸塩 ・ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
ヒスタミンが受容体に結合するのを阻害し、くしゃみ・鼻汁を抑える。 眠気・集中力の低下などの副作用に注意。 |
まとめ|知っておきたいポイント
- かぜは急性上気道炎の総称で、原因ウイルスは200種類以上
- かぜ薬は症状を緩和する対症療法薬であり、ウイルスを排除しない
- アスピリン・イブプロフェンは15歳未満の小児に使用不可
- 小児の水痘・インフルエンザ時はライ症候群リスクがあるため特に注意
- インフルエンザ流行期はアセトアミノフェンのみを含む製剤を選択する
- 抗ヒスタミン成分の副作用:眠気・集中力低下
参考資料
※この動画はNotebookLMで作成した解説動画です。自動生成のため日本語が少し不自然な部分もありますが、学習の理解を助ける参考資料としてご覧ください。
公開日:2025年11月12日
最終更新日:2026年5月1日

