登録販売者試験 #37点眼薬
yamadap1984@
実践×東洋医学ラボ
滋養強壮保健薬の成分(続き)
いわゆる栄養ドリンクは、各メーカ各ブランドで特殊な生薬や、こだわりの成分が入っていてすべて解説するのは難しいし、私もあまり知らない成分も多いので、ここでは登録販売者試験の範囲で書きます。
アスパラギン酸ナトリウム |
作用・特徴 ・旨み成分として食品添加物で使われる事もあるアミノ酸の一つ。 ・疲労回復(エネルギー産生のクエン酸回路を活性化)体調維持。 ・タンパク質合成にも使われるため美肌・美髪のサポート。 ・体内毒素のアンモニアの解毒作用。 ・スポーツパフォーマンスの向上などの効果が期待されるアミノ酸成分です。体内のエネルギー産生を助けたり、疲労物質である乳酸を排出しやすくしたりする働きがあり。 ・全身におけるエネルギーの産生効率を高める。 含まれる食品 アスパラガス、牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類、枝豆、グリーンピース、トマト、ほうれん草、チーズなど、身近な食品に広く含まれています。 |
アミノエチルスルホン酸(タウリン) |
作用・特徴 ・魚介類に多く含まれるアミノ酸の一つ。 ・体のあらゆる部分に存在し(心臓、筋肉、脳、骨髄、肝臓など)細胞の機能が正常に働くために重要な成分 神経伝達や血管機能の改善をするため、眼精疲労、神経痛にも使われる。 ・肝臓そのものの新陳代謝、コレステロール分解にも寄与し、肝機能のを改善する働きがある。 含まれる食品 タウリンは体内でも合成可能ですが、食事からの摂取でより効率的に補えます。 水溶性のため、煮る・ゆでると流れ出やすい → 汁ごと摂取できる調理(スープ、鍋、味噌汁)が望ましいです。 スルメ等は接種効率良いですが、 コレステロール イカは魚介類の中でも コレステロールが比較的高い 食品です。 ただし、同時に タウリンがコレステロール低下作用を持つ ため、実際にはイカを食べても血中コレステロールが大きく上がりにくいといわれています。 プリン体 イカ(特にスルメ)は プリン体も比較的多い 食材です。 痛風や高尿酸血症のある方は 食べすぎに注意 が必要です。 その他の注意点 スルメは 塩分が高め なので、高血圧の方は量を控えるのが安全。 よく噛む必要があり、少量でも満腹感が得やすいメリットがあります。 |
ヘスペリジン |
作用・特徴 ・ビタミン様物質で、ビタミンCの吸収を助ける。 ・みかんやゆずなどの柑橘類の皮や袋に多く含まれるポリフェノールの一種で、ビタミンP、とも呼ばれます。 ・抗酸化作用、血管の強化、血流改善、アレルギー症状の緩和、冷えの改善などの効果が期待されており、漢方では、陳皮(ちんぴ)の主成分としても利用されています。 ・水に溶けにくい性質がありますが、酵素で水溶性を高めた、糖転移ヘスペリジン、は、サプリメントや食品に加工されやすくなっています。(グリコが食品原料として解説されてるページがありました) |
コンドロイチン硫酸 |
作用・特徴 ・軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成、修復する。 ・直接的な滋養強壮効果ではなく、関節痛や軟骨修復に用いられることが主です。しかし、ゼリア新薬の 内服液剤製品、例:ハイゼリーB、のように、ローヤルゼリーや人参エキス、ビタミン類といった他の滋養強壮成分と共に配合され、肉体疲労や病後の体力低下の栄養補給を目的とした医薬品として利用されることがあります。関節痛や筋肉痛の改善を促す。ビタミンB1と組み合わせて配合されることが多い。 |
グルクロノラクトン |
作用・特徴 ・肝臓の働きを助け、肝血流を促進する。 ・肝臓が体内の不要物や有害物質を無毒化する際に生成されるグルクロン酸抱合体を分解する酵素の働きを抑え、効率的な排出をサポートします。そのため全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。 |
ガンマーオリザノール |
作用・特徴 かつて医療用で販売されていたようですが、採算面など様々な理由から一般用で使われるようになっていった経緯があるようです。コレステロール低下、自律神経や内分泌系の調整による更年期障害や過敏性腸症候群の症状緩和、そして抗酸化作用による美肌、アンチエイジング効果。米ぬかや米胚芽油から見出された成分。抗酸化作用を示す。ビタミンEと組み合わせて配合される。 |
生薬成分は往々にして、血流を改善して、疲労回復を助けるものが多いですね。ここではさらっと考えておきましょう。