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登録販売者#11体の仕組み⑥皮膚・毛・骨・筋肉

yamadap1984@

皮膚・毛・骨・筋肉のしくみ

〜身体を守るしくみを知ろう〜

私たちの身体を外界から守り、動かすために欠かせないのが

「皮膚」「毛」「骨」「筋肉」

のしくみです。

◆ 皮膚の構造と働き

皮膚は 外からの刺激や病原菌から体を守るバリア のような存在です。以下の3つの層で構成されています。

● 表皮

• 一番外側。角質層と呼ばれる硬い層(ケラチン:角質細胞)これが刺激の多い部分が重なってタコウオノメになる。また、セラミド等の細胞間脂質があり、外的刺激から守る。

• メラニン色素を作る細胞があり、紫外線によるダメージから体を守る。表皮の最下層にメラノサイトと呼ばれるメラニン産生細胞が存在し、紫外線などの刺激により活性化しシミやそばかすとして沈着するが、これは一種防衛作用である。

• ターンオーバー(肌の生まれ変わり)もここで起こります。

● 真皮

• 表皮の下にある層。コラーゲンやエラスチンなどが含まれ、皮膚に弾力と強さを与える。

• 血管や神経が通っており、感覚や栄養供給の役割も担う。

● 皮下組織

• 脂肪が多く含まれる層。外部の温度変化や衝撃から体を守るクッションの役割をする。皮膚は外界と常に接しており、身体の保護、水分の保持、熱交換、触知などの役割を持っている。

◆ 毛と皮膚の付属器官

毛は皮膚の一部で、最も深い部分を毛球と言い、さらに下部の凹みに「毛乳頭」と呼ばれる組織があり、ここから毛細胞が育ちます。メラニン色素の量でが毛の色が決まります。毛根を包む毛包には立毛筋や皮脂腺が連絡しており、寒さや刺激で立つ「立毛反射」も起こります。

● 皮脂腺

• 毛穴の中にあり、皮脂を分泌して皮膚を保湿・保護します。

• 分泌が多いとベタつき、少ないと乾燥や皮膚炎の原因になります。

● 汗腺

• エクリン腺:体温調節のため、全身に分布。緊張や精神的ストレスにより手のひらや足の裏、脇や顔に汗を過剰に発汗する場合も、エクリン腺が関与。

• アポクリン腺:わきの下などにあり、においの元になる汗を分泌。

◆ 骨の役割と特徴

骨は私たちの体を支える大黒柱です。以下の5つの大切な働きがあります。

1. 体を支える:姿勢や内臓の位置を保つ。

2. 臓器を守る:頭蓋骨や胸骨が脳や心臓などを保護。

3. 運動を助ける:筋肉と連携して動きを生み出す。

4. 血液をつくる(造血):骨髄で赤血球や白血球が作られる。

5. 栄養を蓄える:カルシウムやリンなどを貯蔵。

○骨が作られる事を骨形成といい、古い骨を破壊する事を骨吸収と言います。古いままだと、ボロボロで動作にかかる力に耐えられないため骨吸収もまた大切な働きなのです。

● 筋肉の種類と特徴

筋肉の種類意識で動かせるか疲れやすさ収縮の強さ
骨格筋随意筋疲れやすい強い
平滑筋不随意筋持久力あり弱い
心筋不随意筋持久力あり強い

● 関節靱帯が骨と骨をつなぎ、関節軟骨や滑膜で覆われ、摩擦や衝撃を和らげる構造になっており滑らかな動きを助けます。

皮膚は外敵から守るバリア、毛は感覚や体温調整、骨は体を支え、筋肉は動きを生み出す

——これらが一体となって、私たちの体を日々守り、支えています。

エタノール(アルコール成分)

(消毒薬、うがい薬、ジェル、医療用清拭など)

殺菌効果は高いが、使いすぎ・広範囲の使用には注意。

エタノールは、細菌・真菌・ウイルスなど多くの微生物に有効な消毒成分で、病院や家庭でも広く使われています。特に、ウイルスに対する不活性化作用はイソプロパノールよりも高いとされており、信頼性の高い殺菌剤です。

ただし、脱脂作用が強いため、皮膚に繰り返し使用すると乾燥やかぶれが生じやすくなります。また、粘膜への刺激も強いため、目の周りや傷口などの使用は避けましょう。

揮発しやすく、引火の危険もあるため、保管や使用時の火気にも注意が必要です。

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