登録販売者 試験勉強

登録販売者試験#21アレルギー薬(アドレナリン作動成分)

yamadap1984@

鼻づまりを一時的にやわらげる「アドレナリン作動成分」とは?

アレルギー性鼻炎などに使われる血管収縮成分

風邪薬やアレルギー薬の中には、「鼻づまりを軽減する目的」で、以下のような交感神経刺激薬(アドレナリン作動成分)が配合されていることがあります:



主な成分名
• プソイドエフェドリン塩酸塩
• フェニレフリン塩酸塩
• メチルエフェドリン塩酸塩

これらは全て、交感神経を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを抑える働きがあります。



どんな症状に使う?
• アレルギー性鼻炎による鼻づまり
• 風邪による鼻詰まりや鼻水
• 気管支の炎症による咳や呼吸の苦しさ(気管支拡張も含む)



注意すべき副作用と使用制限

■ 中枢神経への影響
• 不眠・神経過敏・めまい・頭痛・排尿困難などが出ることがある
• 薬によっては依存性が指摘されている(特にプソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)

■ 心疾患・高血圧・甲状腺疾患への影響
交感神経を刺激して血圧や心拍数を上げるため、以下の持病がある人には慎重投与または禁忌

禁忌・慎重対象理由
心臓病(狭心症など)心拍数が上がり発作リスク。徐脈や頻脈の発作リスク
高血圧血圧上昇を悪化させる
甲状腺機能亢進症交感神経が過剰に刺激される
糖尿病血糖値を上げる作用がある
前立腺肥大症尿閉、排尿困難を悪化させる可能性



💊 注意すべき併用薬
• モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO阻害薬)を使っている人は、プソイドエフェドリンなどの代謝が妨げられ、強い副作用が出るおそれがある(交感神経優位な状態が過剰又は延長してしまう)
• 例)セレギリン塩酸塩 などの抗うつ薬使用者は要注意



登録販売者としてのアドバイス例
「このお薬には鼻づまりを和らげる成分が入っていますが、心臓病や高血圧、排尿がしづらいなどの症状がある方は、念のため医師や薬剤師に相談してからお使いください。」



まとめ:鼻づまり対策でも体質に合わせた使い方を
アドレナリン作動成分は、一時的に症状を和らげる効果がある一方で、交感神経への強い作用も持っています。
市販薬を選ぶ際には、自分の持病や体質に合っているかどうかをよく確認しましょう。

メチルエフェドリン塩酸塩などを含む医薬品


(メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、マオウ)

中枢神経への作用が強く、依存に注意!母乳にも影響します。

メチルエフェドリンは、せき止めや鼻づまり改善などに使われる成分ですが、他のアドレナリン作動成分と比べても中枢神経に対する作用が特に強く、連用(続けて使用)すると依存が生じやすいとされています。つまり、気付かないうちに「ないと落ち着かない」「クセになる」といった状態に陥るリスクがあるのです。

また、これらの成分は体内から母乳に移行することもあるため、授乳中の女性が使用する際には十分注意が必要です。赤ちゃんの健康への影響が懸念されるため、使用前に医師や薬剤師に相談することが望ましいです。

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