登録販売者#1 概要
yamadap1984@
実践×東洋医学ラボ
要指導医薬品を販売するときの「情報提供」と「指導」のポイント
なぜ情報提供・指導が必要か?
要指導医薬品は、副作用のリスクが比較的高く、使用方法の誤りによる健康被害を防ぐために、薬局開設者は、薬剤師に対面での必要な情報提供と指導を行わせる事、が法律で義務づけられています。
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1.情報提供および指導の方法(販売時の流れ)
対面で薬剤師が行うべきこと(開設者の責任でさせなければならない):
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2.書面に記載すべき内容
記録項目 | 内容例 |
名称 | 医薬品名 |
有効成分 | 主な成分 |
分量および分量単位 | 含有量など |
用法・用途 | 使用目的 |
効能または効果 | 効果内容 |
保健衛生上の危害防止に必要な情報 | 副作用・注意点など |
その他 | 販売するにあたり薬剤師が必要と判断する事項 |
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3.販売の制限(できない場合)
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4.情報提供時に確認すべき事項
確認項目 | 内容 |
年齢・性別 | 使用者の属性に応じた注意 |
使用状況 | 他の薬との併用がないか |
受診状況 | 医師の診断を受けたか、その内容、病名 |
症状 | 現在の体調に問題がないか |
既往歴・妊娠・授乳の有無 | 特別な注意が必要な状態か |
経験 | 当該医薬品を使ったことがあるか |
副作用 | それらの成分による副作用の履歴、あればその時の状況 |
そのほか必要と判断した事項
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5.相談応需(相談があった場合の対応)
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試験で問われやすいポイント
この部分は「実務の現場で最も重要」とされる内容で、登録販売者では取り扱えない「要指導医薬品」の管理体制を理解することがポイントです。
(大黄=緩下薬、便通改善作用)
便秘改善だけじゃない!使い方を誤ると激しい腹痛や下痢も。
ダイオウは、便秘の改善に使われる代表的な生薬で、腸内細菌によって分解されることで腸のぜん動運動を促進し、便を出しやすくする効果があります。その一方で、刺激が強すぎると下痢や腹痛などの副作用が現れやすくなる点には注意が必要です。
特に、子どもや高齢者に使う場合、体に対する刺激が強く出ることがあり、下痢による脱水や栄養の吸収不良などのリスクが高まります。痔の悪化や肛門の傷の原因になることも。
また、妊婦さんの場合は子宮への影響から流産・早産を誘発する恐れがあるため、使用は避けるべきです。授乳中の女性でも、ダイオウの成分が母乳を通じて乳児に移行し、乳児に下痢を引き起こすことがあるため、授乳との併用にも注意が必要です。
「便秘だから毎日飲む」といった常用はNG。体質に合っているかを確認し、長期使用は避けましょう。