登録販売者#9体の仕組み④泌尿器系
										【泌尿器系の器官の解説】
1.腎臓
◆構造
腎臓は背骨の左右に1対ある空豆形の臓器で、血液中の老廃物をろ過して尿を作ります。
腎臓には腎小体と尿細管からなるネフロンが約100万個存在します。
◆尿の生成の流れ
糸球体で血液が濾過され、原尿がボウマン嚢に入る。
尿細管で有用成分(ブドウ糖、アミノ酸、水分、電解質など)が再吸収される。
不要なものが残り、濃縮されて尿となり、腎盂→尿管へ。
◆機能
血液中の老廃物や余分な水分・ナトリウムの排泄
ホルモン分泌:エリスロポエチン(造血刺激)、レニン(血圧調整)など
ビタミンDの活性化(→骨の形成を助ける)
2.副腎
腎臓の上にある内分泌器官で、皮質と髄質に分かれる。
◆副腎皮質
アルドステロン:ナトリウムと水を再吸収し、カリウムを排出
◆副腎髄質
アドレナリン・ノルアドレナリン:自律神経に作用し、ストレス対応
3.尿路
◆尿管
腎臓から尿を膀胱へ運ぶ管、無菌ん
◆膀胱
尿を一時的に溜める袋状の器官
排尿時には膀胱括約筋が緩み、膀胱が収縮して尿を押し出す
◆尿道
尿を体外に出す管
女性は尿道が短く、感染しやすい
男性は前立腺を尿道が通るため、前立腺肥大があると排尿困難に
高齢者や高血圧患者では、排尿障害や尿失禁が起こりやすい
ステロイド性抗炎症成分を含有する医薬品
(皮膚炎、アレルギー、外用軟膏など)
炎症を抑える力は強力。でも“使いすぎ”は免疫を落とすリスクも。一時よくなった気がしてもその後悪化する皮膚病の場合もある。
ステロイドは、皮膚の炎症やアレルギー反応を鎮める非常に効果的な薬ですが、長期間・広範囲の使用によって皮膚の免疫力が低下し、逆にかぶれや感染を招くことがあります。
また、目の周り・首・陰部など皮膚が薄い部位には副作用が出やすく、ステロイドの種類や強さによって適切な使い方が異なります。とくに「市販のステロイド軟膏を繰り返し使っている」という人は注意が必要です。
小さなお子さんや高齢者、大量購入が見られる場合などは、使用状況をきちんと確認してから販売されることが多く、薬局で相談しながら使用を決めるのが安心です。

