鎮痛に使う漢方処方②|当帰四逆・疎経活血・釣藤散・呉茱萸湯の選び方
この記事でわかること
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯の冷え・下腹部痛への適応
- 疎経活血湯・釣藤散・呉茱萸湯の適応症状と違い
- 解熱鎮痛薬との相互作用の注意点
- 受診勧奨が必要な症状
- 体質・症状による使い分け
ドラッグストアには解熱鎮痛薬(ロキソニン・イブプロフェンなど)と並んで、「頭痛に」「月経痛に」「関節痛に」と書かれた漢方薬も多く販売されています。
どの体質・症状にどの漢方が合うかと注意点の理解が重要です。
参考:解熱鎮痛剤の記事
鎮痛に用いる漢方薬は、痛みの性質や体質によって使い分けます。当帰四逆加呉茱萸生姜湯・疎経活血湯・釣藤散・呉茱萸湯など複数の処方の違いを理解することが重要です。
登録販売者試験の学習内容をベースに整理しましたが、頭痛や冷えによる痛みに悩む方にも、お役立てていただければ幸いです。
1.当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
効能効果
体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢または下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症:冷え症・しもやけ・頭痛・下腹部痛・腰痛・下痢・月経痛
適する症状
- 体力中等度以下で四肢の冷えが強い人
- 特に下肢の冷え・下腹部痛を伴うタイプ
- しもやけ・頭痛・月経痛など冷えが原因の痛み
使用時の注意点
- 胃腸が弱い人には不向き
- 構成生薬としてカンゾウ(甘草)を含む
2.疎経活血湯(そけいかっけつとう)
効能効果
体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの次の諸症:関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛
適する症状
- 体力中等度
- 痛み・ときに腫れを伴う
- 関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛
使用時の注意点
- 消化器症状(食欲不振・胃部不快感)が出やすい
- 胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き
- 構成生薬としてカンゾウ(甘草)を含む
3.釣藤散(ちょうとうさん)
効能効果
体力中等度で、慢性に経過する頭痛・めまい・肩こりなどがあるものの次の諸症:慢性頭痛・神経症・高血圧の傾向のあるもの
適する症状
- 体力中等度
- 慢性の頭痛・めまい・肩こり
- 高血圧傾向の人にみられる慢性頭痛
使用時の注意点
- 消化器の副作用(食欲不振・胃部不快感)が出ることがある
- 胃腸虚弱で冷え症の人には不向き
- 構成生薬としてカンゾウ(甘草)を含む
4.呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
効能効果
体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛・頭痛に伴うはきけ・嘔吐・しゃっくり
適する症状
- 体力中等度以下
- 手足が冷えて肩がこる
- みぞおちのつかえを伴う慢性頭痛
- 吐き気・嘔吐・しゃっくりを伴う頭痛
5.解熱鎮痛薬との相互作用
- アルコールは胃粘膜を荒れやすくするため、解熱鎮痛薬との併用注意
- アセトアミノフェン+アルコール:肝機能障害のリスク増加
- NSAIDs(イブプロフェンなど):胃腸障害が増強されやすい
成分が重複することがあり、販売時・服用時に注意が必要です。
6.受診勧奨が必要な場合
解熱鎮痛薬は「対症療法」にすぎません。次の症状を伴う場合は重大な疾患が隠れている可能性があるため受診を勧奨してください。
- 激しい腹痛や下痢などの消化器症状
- 息苦しさなどの呼吸器症状
- 排尿時の不快感などの泌尿器症状
- 発疹・かゆみなどの皮膚症状
- 発熱が1週間以上続くとき
まとめ|知っておきたいポイント
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯:中等度以下・冷えが強い・下腹部痛・月経痛。カンゾウ含有
- 疎経活血湯:中等度・痛み+しびれの関節痛・腰痛。カンゾウ含有
- 釣藤散:中等度・慢性頭痛・高血圧傾向。カンゾウ含有
- 呉茱萸湯:中等度以下・冷え・肩こり・吐き気を伴う頭痛
- 解熱鎮痛薬は対症療法。1週間以上改善しなければ受診勧奨
参考資料
※この動画はNotebookLMで作成した解説動画です。自動生成のため日本語が少し不自然な部分もありますが、学習の理解を助ける参考資料としてご覧ください。
公開日:2025年12月16日
最終更新日:2026年5月1日

