登録販売者 試験勉強

登録販売者試験 #37点眼薬

yamadap1984@

1.眼科用薬の種類

眼科用薬は、目の疲れやかすみ、充血などの症状緩和を目的として用いられます。外用薬として分類され、次の種類があります。
• 洗眼薬
 目の洗浄、眼病予防に用いられ、抗炎症成分や抗ヒスタミン成分などが配合される。


• コンタクトレンズ装着液
 あらかじめ定められた範囲内の成分のみを含むなどの基準に該当する製品は、医薬部外品とされる。

特にソフトコンタクトの場合成分によって硬化してしまったり、性質を変えてしまうことがあり、コンタクト用と必ず書かれています。)
• 点眼薬
 一般用医薬品のものは、さらに次の4種類に分かれる。

 1. 人工涙液涙液成分を補う。乾き目や装着液代替として。コンタクト装着時の不快感の軽減。
 2. 一般点眼薬目の疲れやかすみ、結膜充血を抑える成分が配合される。
 3. アレルギー用点眼薬花粉症・ハウスダストによる流涙、かゆみを改善。抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分。
 4. 抗菌性点眼薬麦粒腫(ものもらい)、結膜炎、眼瞼炎などに用いられる。抗菌成分を含む。


2.点眼薬に関する注意点
• 点眼薬は無菌的に製造される。薬液汚染を防ぐため、点眼容器の先端がまつ毛や眼に触れないよう注意。
• 1滴の薬液量は約 50μL であり、結膜嚢に保持できる量は 約30μL。過剰に滴下しても効果は増えず、鼻腔から吸収され副作用を起こしやすくなる。
• 点眼後は瞼を閉じ、軽く目頭を押さえると吸収を抑えられる。
• 未開封の状態での使用期限。防腐剤の有無もありますが、開封後は医療用は1か月、市販品は2,3か月、使い切りはその時のみ。

• 別人との共用は禁止。
• コンタクト装着時は、添付文書に「使用可能」と記載がない場合は使用不可。

(防腐剤などの配合成分がレンズに付きそれが異物化し角膜を傷つける、コンタクト専用や使い切り出ない限り、装着中の点眼は気を付ける必要があります。)



3.眼科用薬の副作用
• 局所性副作用
 目の充血、かゆみ、腫れ。一般人は症状を見分けにくく、改善がなければ専門医へ相談。
• 全身性副作用
 発疹、発赤、かゆみ。点眼が原因と分からず重症化したり、原因を特定できず抗アレルギー内服などを使用してしまう可能性。(つまり、点眼も全身性の副作用を引き起こす可能性があるということを忘れずにいましょう)




4.主な配合成分と特徴

• 調節機能改善成分ネオスチグミンメチル硫酸塩毛様体への作用を補助。ピント調整を助ける。
• アドレナリン作動成分ナファゾリン塩酸塩など(血管収縮作用により)充血を抑える。長期使用はNG血管収縮により血圧上昇のため緑内障の方は医師への相談をお勧めする。連用すると逆に充血を招くこともある。改善しない場合は別の病気の可能性も、受診するよう勧める。
• 抗炎症成分グリチルリチン酸二カリウム、プラノプロフェンなど炎症物質の生成抑制
• 組織修復成分アズレンスルホン酸ナトリウム、アラントイン組織修復
• 収れん成分硫酸亜鉛水和物刺激から保護
• 乾燥改善成分コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
• 抗ヒスタミン成分ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンなど眠気注意、運転や危険作業に注意
• 抗アレルギー成分クロモグリク酸ナトリウム抗ヒスタミンと組み合わされる事が多い。(ヒスタミン遊離抑制)起っている症状がアレルギーによるものでなければ効果ない、視力の低下を伴ったり、鼻症状がないなどでは容易にアレルギー点眼を勧めない。点眼でもアナフィラキシーは起こる。
• 抗菌成分サルファ剤細菌感染による結膜炎やものもらいに。すべての細菌に効果があるわけではない。サルファ剤アレルギーの方に禁忌。
• 無機塩類ナトリウム・カリウムなど電解質補給(体液の塩分濃度は0.9%)
• ビタミン成分ビタミンA
ビタミンB2
ビタミンB5(パントテン酸)
ビタミンB6
ビタミンE
アスパラギン酸
視力調整
角膜炎改善
調節機能改善
眼精疲労の改善
充血、つかれ目
新陳代謝促進、眼精疲労
• 洗眼ホウ酸点眼で防腐剤としても含有されている事がある。
使用するつど、水で溶かし目や瞼を洗浄する。



5.眼科用薬の注意喚起
• 医師処方の点眼薬と併用すると悪影響の可能性があるため、治療中の人は医師へ相談。
• 症状が重い場合(例:目の痛みが強い、急性緑内障の疑い、視力変化)は眼科専門医の受診を勧める。
脳梗塞などの可能性も否定できません。


まとめポイント
• 「点眼薬は無菌製造」「1滴=50μL、結膜嚢に保持できるのは30μL」
• 「コンタクト装着時の点眼は添付文書を確認」
• 「抗ヒスタミン成分 → 眠気、副作用注意」
• 「症状が改善しなければ必ず受診」

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