登録販売者試験#64 防已黄耆湯
・特に「肥満気味」「虚証(体力がない)」タイプのむくみや関節痛に用いる。な
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
1.概要(まず押さえるポイント)
・体力中等度以下で、むくみやすく、汗をかきやすい体質に用いる漢方薬。
・水分代謝が悪く、関節や下半身が重だるい、疲れやすい人に適する。
・「虚証の水滞(すいたい)」に対する代表方剤。
2.効能・効果(添付文書ベース)
【効能・効果】
体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症:肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症( 筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)
→ 水太り、むくみ、関節痛、肥満
【解説】
防已黄耆湯は、体内に滞った「水(すい)」をさばき、むくみを取り除くとともに、「気(き)」を補って体を軽くする。
水の停滞による重だるさや関節の腫れ・痛み、また水分代謝の低下からくる肥満傾向を改善する。
最短1日で内定獲得可能!就職エージェントneo3.適応となる主な症状(体質目標)
・体力中等度以下(虚証)
・汗をかきやすい(自汗)
・むくみやすい
・下半身が重く、疲れやすい
・関節が腫れて痛む
・水太り(筋肉の締まりがなく、柔らかい肥満)
中医学でのターゲット:
治法:固表实脾,利水除湿法
→「表虚(ひょうきょ)」+「水滞(すいたい)」
=「気虚」により、体表を引き締める力が弱く、水が外に漏れ出してむくむ状態。
患者像(イメージ):
汗をかきやすく、疲れやすい。動くと息切れしやすく、下半身が重だるい。むくみが出やすく、体がぽってり柔らかい。
4.特徴と作用機序(なぜ効くか)
・「黄耆」が体表を固めて汗の漏れを防ぎ、気を補って体の働きを高める。
・「防已」が水の滞りを除き、関節痛・むくみを改善。
・気を補いながら水をさばくバランスの取れた処方。
気血水のどこに効くか:
→ 主に「気(エネルギー)」と「水(体液)」に作用。
臓腑との関係:
→ 脾(ひ)と肺の機能低下による水分代謝不良を改善。
→ 脾肺を補い、水滞を除く。
作用機序まとめ:
気を補って体表を強くし(黄耆)、水をさばいてむくみを取る(防已)。結果的に、汗の異常分泌を抑え、体を軽くする。
全国対応!お寺とのトラブル・離檀のことならお任せください【わたしたちの墓じまい】5.構成生薬と働き
| 生薬名 | 主な作用 |
| 防已(ぼうい) | 利水・鎮痛作用。関節痛やむくみを改善。 |
| 黄耆(おうぎ) | 気を補い、体表を固めて汗の漏れを防ぐ。 |
| 蒼朮(そうじゅつ) | 脾を補い、水滞を除く。 |
| 生姜(しょうきょう) | 胃腸を温め、代謝を助ける。 |
| 大棗(たいそう) | 脾胃を整え、他の薬の作用を調和する。 |
| 甘草(かんぞう) | 緩和・調和作用。 |
6.比較で覚える
| 適応体質・特徴 | |
| 防已黄耆湯 | 虚証、水太り、汗をかきやすいむくみ |
| 防風通聖散 | 実証、肥満・便秘・皮膚炎など代謝不利 |
| 五苓散 | 急性のむくみ、口渇がある、水滞中心 |
| 猪苓湯 | 排尿困難や尿路症状があるむくみ |
| 真武湯 | 冷えが強く、めまいを伴う水滞 |
7.養生法(生活指導)
・冷たい飲み物・甘い物の摂りすぎに注意。
・軽い運動で代謝を高める。
・汗をかきすぎないよう、体温調整を心がける。
・脾胃をいたわる温かい食事(雑炊・スープ)を中心に。

